EWM660FT プリンター史初!? エコタンクでカラー複合機
エプソンのエコタンク搭載カラー複合機・EWM660FTが2016年初頭に新発売された。
ラインナップはEWM660FTをフラッグシップに、ミドルモデル・ローエンドモデルの3モデルだ。ローエンドモデルのPX-S160T(PX-S160T)は、モノクロ印刷専用である。
共通しているのは、すべてボトルタイプのインクタンクを搭載し、2年程度は
インクタンクの交換が不要になるというもの。エプソンであればカラリオ、
キヤノンであればPIXUSの比ではないくらい秀逸なコストパフォーマンス。
操作性や外観はいささか粗造りではあるが。
カラリオシリーズの6色インクタンク。画質はすばらしいが、純正インクだとコスパがヤバい…
プリンターで大量に印刷してもまだまだインクは残っていて、
インクの減りを気にせずにどんどん果てしなく印刷できるのは爽快だろう。
用途がもっぱら大量印刷な方には最適のモデルだ。
インクたっぷり2年分とのこと。インクオプションとの関連もあるが、
おおむねカラープリントが約0.8円(税別)、モノクロプリントで約0.4円(税別)となる計算だ。
プリンター史上初ではないか!?
点線部にボトルタイプの超スーパー大容量インクタンクが
実は、プリンターに興味がある人ならご存知でいようが、
近ごろの家庭用プリンターの進化は目ざましいが、批判される点として、専用インクタンクの減りが妙に早いというものが挙げられる。
そういった批判の声を受けて、各メーカーは大容量インクタンクで、インクコスパを改善するものの、それでもインクの減りは早いと一向に満足しないユーザーの声も多く、そのようなコスパ重視のユーザーを満足させるモデルはこれまでになかったといってよい。
だが、このEWM660FTは、ユーザーの期待をはるかに超えた、
インクにお金がほとんど、かからない、一回購入するとずっと使えるのだ。
ボトルタイプの大容量インクタンク
そんなのアリ? 掟破りのモデルではないか!
メーカーサイドはインクがリピート購入されないと困るのでなかろうか。
太っ腹な決断であるだけにメーカーの懐が心配か?
EW-M660FTはどんな人に向いているの?
ズバリ、印刷コストを極限まで節約しまくりたい人に向いている。EW-M660FTは、生産性と耐久性には優れ、条件によっては年間で十数万円ものコストの節約ができる(下図参照)が、操作性や快適性には目をつむらなければならないだろう。
「顧客に書類を大量配布しなければならない。」「でもコストはできるだけ抑えたい」「印刷できれば、それで、よい」こんな方にはフィットする。
なお、ビジネスインクジェット系では、操作の快適性や印刷品質の良さなどクオリティと利便性など多機能を求める人には、PX-M5041F(レビューはこちら)が良い。
エプソン公式ページより。同社の他のシリーズとの比較、コスパのシミュレーション
EW-M660FT | |
---|---|
用紙 | L判〜A4 |
インク |
4色独立 特殊なボトルタイプ |
印刷スピード |
モノクロ:約13.7ipm |
インクコスト |
モノクロ:約0.4円(税別) |
解像度・画質 | 4,800×1,200dpi(最大値) |
対応OS | Windows(XP以降) Mac OS X |
ネットワーク対応 | 無線・有線LAN |
給紙 | 150枚…前面給紙 |
ファクス・ADF | ○ |
スキャナ | ○ |
液晶パネル | 2.2型TFT |
幅×奥行き×高さ |
使用時:515×559×241(mm) |
自動両面印刷 | ○ |
スマホプリント | ○ |
Wi-Fi・自動電源ON | ○ |
BR/DVD/CDレーベルプリント | × |
発売日 | 2016年春 |
価格 | オープンプライス 参考価格約5万円 |
耐久性 | 5万枚/5年 |
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